胸郭出口症候群について
このようなお悩みはありませんか?
- 手や腕にしびれが出る
- 冷え性で、夏でも手先が冷たい
- つり革を握っていると腕がしびれてくる
- デスクワークを長時間行うと指先がしびれてくる
- 重い荷物を持つことが多く肩や腕が疲れやすい
- 良い姿勢になろうとしてもできない
これらの症状は胸郭出口症候群と呼ばれる疾患の特徴的な症状です。
胸郭出口症候群による首や肩のひどいこり、手のしびれなどをそのまま放置してしまうと、慢性的な症状として身体に残りやすくなります。
是非早めに当院にご相談ください!
胸郭出口症候群とは
頚部と胸部の境目にある胸郭出口の部分で、神経や血管が圧迫されて神経症状や血流障害を起こします。
腕神経叢(わんしんけいそう)と鎖骨下動脈、鎖骨下静脈が胸郭出口付近で、頚肋(けいろく)や鎖骨、第一肋骨、前斜角筋、中斜角筋、小胸筋などに圧迫されることで引き起こされる症状の総称が胸郭出口症候群です。
症状としては痛みやチクチクする感覚が首や肩から始まり、腕の内側に沿って手先・指先にまで症状が広がります。
身体の外側にも痛みやチクチクする感覚が広がることもあります。
胸郭出口症候群になりやすい人とは?
なで肩や猫背など姿勢が悪い方は、胸郭出口症候群になりやすいと言われており、さらにそのまま放置すると症状を悪化させることがあります。
近年当たり前に操作するようになったスマートフォンやパソコンなども、小さな文字や画面を前のめりにのぞき込む姿勢になるため猫背になります。さらに両肩が内側に巻き込むいわゆる巻き肩の状態になりやすく、どんどん姿勢が悪くなってしまいます。
この姿勢が続くと、肩だけではなく身体全体にも悪影響を及ぼします。近年はスマートフォンやパソコンを使用する機会が多いことから、筋肉がまだそれほど固くなっていない若い方も胸郭出口症候群を発症しやすいです。
姿勢の悪化が進み、首や肩、腕が身体の前に出てしまうと、その重みを支えるため首や肩周りの筋肉に通常以上の負担がかかります。その結果、慢性的な肩こりを招いてしまい、胸郭出口症候群につながってしまうのです。
なで肩の人が胸郭出口症候群になりやすいと言われているのは、鎖骨が下方向にずれやすく肋骨との隙間が狭くなってしまい、神経や血管を圧迫しやすくなるためです。
リュックなどの肩紐やショルダーバッグが肩から落ちやすい、首が長く見えるというのは、なで肩の特徴です。
なで肩の人で慢性的な肩こりや腕の重だるさに悩まされ、腕を挙げた際に手のしびれ、脱力感などがある場合は、胸郭出口症候群の可能性があります。
その他の症候群
胸郭出口症候群には症状などによって種類が分けられます。
斜角筋症候群
前斜角筋と中斜角筋の間には神経や血管が通っています。
この2つの筋肉が原因で症状が出ている場合は斜角筋症候群と呼びます。
肋鎖症候群
第1肋骨と鎖骨によって腕神経叢や動脈、静脈などの血管が圧迫され症状が出ている場合は肋鎖症候群と呼びます。
深呼吸や後ろのものを取ろうとする動作によっても手がしびれることがあります。
小胸筋症候群
小胸筋によって腕神経叢や動脈、静脈が圧迫され症状が出ている場合は小胸筋症候群(別名:過外転症候群)と呼びます。
つり革を掴んだり、洗濯物を干したり畳んだりするときにしびれが出る場合はこれに該当する可能性があります。
胸郭出口症候群といっても原因はさまざまです。少しでも症状が当てはまる方、気になる方は当院にご来院ください!
スタッフ一同おまちしております!